古川日出男

アラビアの夜の種族

いやー、すごかったですよ。SF大賞を獲った理由が分からなかったんだけど、三巻まで読んで分かりました。してやられたというか、とにかく出来がいいというか。 うまく褒める言葉が見つからないので、時間を置いて改めて語りたいと思います。ただ、誰が読んで…

2006年8月号

冒頭の対談は文化人な人の褒め言葉とプチ自慢の応酬で、何を言ってるのかわからない特殊な言語世界に、かつての蔑称としてのオタクや60年代的言語感覚(なんか難しそうな言葉を得意げに使っているあの感じ。分かるだろうか?)を感じて気持ち悪かったんだけ…

沈黙/アビシニアン

「13」で衝撃的だった作者の文庫本二作目。別々に刊行された「沈黙」と「アビシニアン」をまとめたもの。 なぜまとめたのかは解説には書いてないが、長さが中途半端であったという理由のほかに、出来がイマイチだったというのもあるのではないかと思う。この…

13

これは凄い。まったく凄い。最初から最後まで凄かった。読み終わって次に何を読もうか思いつかないくらい凄かった。 これが小説の凄さなんだと思い知らせてくれる一冊である。13 (角川文庫)作者: 古川日出男,パブロ・ピカソ出版社/メーカー: 角川書店発売日:…