第12話「苛立ちと誘惑」CAUSALTY

こいつ好きになれねえ〜的展開も前面に押し出してきてなかなかよい。
虐待の形跡が見られる少女を母親から引き離す。祖母に預けようとするが,その祖母はかつて自分の娘を虐待して殺していた。少女の母親は殺された娘の妹だった,という話。母も祖母も,扶養者として失格ですという弁護士の主張に,祖母の方が,私は生まれ変わったという。許しが基本にあるキリスト教圏だなと思ったのは,「罪を犯したら一生責められなくちゃいけないの?」というセリフに「そうだ」と応えた弁護士が,「それは違うだろう」と自分で反省するところ。どうなんだろ?
最後に,祖母が,「娘は救ってやれなかったけど,孫は救える」と言うのは共感できるし,認められる。弁護士に「二度目のチャンスはないの?」というところには引っかかった。殺された娘には二度目のチャンスはなかったのだから。