第13話「さよなら,ぺとぺとさん」

意外と面白かった。そつがないとかえげつないとかいう意見もあるだろうけど,鳩子も沙原もすごく魅力的に描かれていて,楽しめた。偉そうにいうと,「うまいなあ」。
それに関係して,Amazonの書籍のレビューにひとつ気になったことがあった。「文章の視点が変わる」「読みにくい」というレビューがでていた。これはライトノベルへの考え方が根本から間違えている。普通の小説ならその指摘は間違えていないのだけど……。文章作成本などにも載っているが,ライトノベルは読者の想像力がほかより豊かであるという前提で書かれるものであり,ライトノベルと一般の小説,どちらかを書けるから一方も書けるというものではない,独特の技術だそうだ。だからレビューする人が,すでにライトノベルを読むような年ではなくなったということに過ぎないなと思った。