セックス障害者たち

この本の面白さって,作者が「理由」を考えないところだと気づいた。
「彼は相手の都合なんて考えないですね」「なんでもありなのでオーケーしました」「こいつは難しいことが全然分からない人間です」……すごく淡々と語っていて,ああ,そういう男優なんだとこっちも読んでるうちは納得しているんだけど,どうしてそうなんだろうという理由にまったく踏み込まないところが逆に新鮮である。明らかに男も女も深刻な障害があるような気はするんだけどね。

セックス障害者たち (幻冬舎アウトロー文庫)

セックス障害者たち (幻冬舎アウトロー文庫)