第4話「契約」

最初に見たとき*1はなんとも思わなかったが，二度目に見るとかなりよかった。

• 空飛ぶトランクという映像が実に「夢」っぽい
• 薔薇水晶の登場が怖い

特に双子のトランクが飛び回るところは実によかった。何がいいのか分からんがいいのである。爺さんの家から飛び出して，二人で並んで会話するところ。公衆電話の外からトランクを開けた姿勢で語りかけるところ。ジュンが見上げると二つのトランクが浮いているところ。なんとも伝えにくいけど，トランクに乗って空を飛ぶというのは，映像的に旅行の楽しさと直結しているところがあって，いいのである。このアニメでの飛ぶときの飛翔感も素晴らしい。戦闘シーンなどで何も持たずに飛ぶよりも，トランクに乗って飛んでたほうが「飛んでいる」という感じがする。どんなに書いてもうまく伝わる気がしないのでこの辺でやめておく。知り合いの女の子とローゼンメイデンの話をしたときに，「トランクに乗って飛ぶっていいよね」と盛り上がったのはここだけの話だ。
金糸雀か雛苺か忘れたが，ふと窓の外を見ると薔薇水晶がいたというあのシーンはうまい。ホラー映画の演出を踏襲しているんだけど，非常に正しいやり方であった。
ジュンが彼女と契約するシーンは，ストーリーの軌道修正のような感じがして，前後のつなぎはよくなかったと思う。もちろん，この程度はしょうがないと思っている。ほかにあまりいい方法がないってのも認める。とにかく彼女はジュンと契約しなくちゃいけなかったという事情があるのみだ。

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