1巻-5巻

タイトルにこういう英語表記をもってくることに,ジャンプも抵抗がなくなったんだなあとずいぶん前に思ったものです。思ったのはこれよりONE PIECEのほうが先です。
それと,少年漫画というのは私の場合それを熱心に読むようになったのは社会人になってからで,小さい頃はむしろ大人向け漫画(まあ,定義にもよるけど「AKIRA」「風の谷のナウシカ」「MASTERキートン」「寄生獣」など)を分かったようなふりして読んでました(もちろん面白かったけど)。少年漫画の明るさを押しつけがましく感じられなくなったのは大人になってからだったということです。子供のころは,押しつけられた子供像って奴が嫌だったんでしょう。で,少年漫画をきちんと読む社会人になってからも既に相当の年月が経っているわけで,自覚していなかったんですが,この「D.Gray-man」を読んだときに,今まで読んできた少年漫画のパターンの焼き直しであることに気づいてしまいました。パターンを判別して体系化してきたつもりはなかったんですが,ここにきてそういう知識も頭に作られてきたことに気づいたわけで。
内容は面白いし,今の子供たちはこれに夢中になることでしょう。それは分かります。設定も独特で,絵柄も特徴があり,キャラクターは少し平凡だけど,漫画の中では立っていると思います。読まない理由は何もないです。

D.Gray-man (1)    ジャンプコミックス

D.Gray-man (1) ジャンプコミックス