第3ステージ

www.cyclingnews.com presents the 66th Paris-Nice
優勝はKjell Carlström、争ったのはClément Lhôtellerie。逃げの二人がゴール前でスプリントをしました。解説の栗村さんがSkil-Shimanoの人なので完全に肩入れしているところがよかったです。特に最後、「後ろを見るな。スプリントの空気を作るな」と言っていたのは印象に残りました。
どういうことかというとゴール前の1級山岳をほとんどClément Lhôtellerieが引っ張ったので、これでゴール前を差すのは選手としてどうなのってことです。こういう勝ち方について解説が語っているところも面白かったです。アメリカ的にはこういう勝ち方も評価されて、そういう価値観もヨーロッパに入ってきたけど、今が過渡期だとか。しかし自転車レースという人の後ろがそもそも有利というスポーツで、「人々に尊敬される勝ち方」というのはアメリカ的価値観でブッ飛ばすにはちょっと難しいんじゃないかなと思います。騙し合いや駆け引きについて、どこまで嘘と真実を混ぜるかとか。まあ、実際にはヨーロッパでもゴールしてから、お前、あのときああ言っただろみたいなことを言い出したりしますが。
というわけでこの日のゴールシーンではどうだったのかというと、

"When I go into a breakaway, it's always because there is a possibility to win," he said after taking the honours in Saint-Etienne. "So far I had no luck in this kind of things. Two years ago, I came second in a stage of the Tour de France behind Sylvain Calzati. I didn't think anybody would attack where he did it."

アタックするときはもちろん勝てると思うからやるんだ。(So far I had no luck in this kind of things. はどう訳していいのか分からん。慣用句かな?)。二年前、ツール・ド・フランスSylvain Calzatiの後ろについて2位だったときもある。誰もあそこでアタックするとは思わなかったんじゃないかな?

続けて、メイングループから離れることが重要だということで合意がとれてたんだ。もう少し近かったら展開が違っていただろう、ってなコメント。
そしてずばり、CarlströmLhôtellerieを助けていなかったと思うが、という質問には、「チームメイトのRoman Kreuzigerが追走グループからアタックしていた」と答えている。「ヒルクライムに強いことは知っていたがスプリントの実力はよく分からなかった。(略)ま、Paris-Niceは大きいレースで、この勝利は自分にとっても最大のものだ」ってことである。
Lhôtellerieは、「スプリントは弱点なので」と控え目な発言。若いから、いずれスプリントも伸ばすと考えているのかもしれない。ま、どっちにしろ山岳賞はぶっちぎりでゲットしたので、まあ、これはこれでよしという感じ。栗村さんは、けど優勝もしたかったな、と一言。