ばいばい、アース

ばいばい、アース 1 理由の少女 (角川文庫 う 20-1)

ばいばい、アース 1 理由の少女 (角川文庫 う 20-1)

ばいばい、アース 2 懐疑者と鍵 (角川文庫 (う20-2))

ばいばい、アース 2 懐疑者と鍵 (角川文庫 (う20-2))

ばいばい、アース〈4〉今ここに在る者 (角川文庫)

ばいばい、アース〈4〉今ここに在る者 (角川文庫)

ホンジュラス旅行の二週間(主に移動中)にほとんどを読破。おもしろかったー!
単行本のときに角川がこれを売る気があるのかという突っ込みがあったとかなかったとかだけど、文庫本についてもその売り込みに疑問を呈したい。それは4巻の解説のことだ。なぜこれを1巻につけなかったのか。
そもそも私は、「あー、全4巻なら全部出てから買おう」と思った口で、1巻だけで買うつもりはなかったのだ。で、全巻出たらすぐ買うつもりもなく、読みたくなったら買おうっていうスタンスだったのである。ところが本屋で4巻を手に取り、その解説――そしてあとがき――を読んだら、すぐに読みたくなって大人買いしたのである。
解説を読んでから1巻を読んだのでするする読めたけど、1巻だけが出版された状態でそれを手にした人がどういう反応をしたのか、とても気になる。そういうときにこの解説は読み始めるためのいいウォーミングアップの役割を果たしていたはずで、これを4巻につけることに意味があるのかと問い詰めたい。
よく知らない人は書店で4巻を手に取り、その解説を読みましょう。それで興味が出たら最後まで読めるし、そうじゃなかったら1巻の内容だけで相性を確かめてもいいと思う。
一気に読めた。内容については褒めるところが多いけど、印象から言うと、クライマックスの辺りはやや冗長だったように思う。「もういいよ」というどうでもいい気分になってしまって、そこはちょっとだけ(あくまでちょっとだけ)残念。