第13話「われ存在り」(最終話)まで

紅 1 [DVD]

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紫が誘拐されてから奪回するまでの11-13話のリズムが非常に悪い。このラストでちょっとガッカリした。

  1. 紫を助けます
  2. 駄目でした。逃げます。
  3. やっぱり助けます。
  4. 駄目でした。逃げます。
  5. やっぱり助けます。

の繰り返し。しかも、次に助けられるという根拠もなく、同じ装備、同じ準備でただ向かっていくだけ。また、紫の目の前でボコボコにやられたくせに、なんの臆面もなくまた前に出てきてボコボコにやられるというのは、ちょっと真九郎の心理に脚本が無頓着だと思う。動機づけや心理描写は間違えると大変なことになるので慎重にやる必要があるとどこかで読んだことがあるけど、これがそうなんだなあと思った。こんなところで反面教師になってしまうとは残念です。紫の救出はもう一つ短くして、日常のエピソードをもう一つ増やせば傑作になっただろうに、最後の最後でケチが付いた作品であった。残念。