禅銃-ゼン・ガン-
禅銃(ゼンガン) (ハヤカワ文庫SF ヘ 3-1) (ハヤカワ文庫 SF (579))
- 作者: バリントン・J・ベイリー,Nathan Yodan,酒井昭伸
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 1984/10/15
- メディア: 文庫
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なんでこんなことを書いたかというと、本書を読んで、かつて、荒唐無稽SFが今のそれらの位置にいた時代があったのだということをまざまざと感じたのである。独創的なアイディアって形容もできるけど、どこか荒唐無稽のパターンをなぞっているようにも見え、おそらくは当時のSFファンがこの、狭い範囲での些細な個性を理解して楽しんでいたんだろうなという気分にもなった。
本の感想よりも個人的な解釈が先に立ってしまった。
まあいわゆる昔の荒唐無稽SFの一つ。日本文化が実に興味深いくらいの「西洋から見た日本文化のステレオタイプ」になっている。読めないことはないけど、時代の流れの中で熱中した方が面白いんだろうなというおいてけぼり感も強かった。