#9*9

だんだん面白くなってきた。俺が思うんだけど,「知らない人間同士が知り合いになる」という描写が下手なんだな。だから知り合いになって仲のいいやりとりが演出に取り入れられるようになると,話に不自然さがなくなって面白くなってくる。
簡単に言ってるけど,実際,「どういう出会いだったら自然なのか?」なんてことを考えると,そもそも日常生活でそういうことは不自然なわけだ。脚本家がドラマチックな出会いをいくら頑張って書いてみても,おそらく脚本家にだってそんな出会いの経験はないんだろうから,不自然になるしかない。なんか,ドラマに「ドラマチックな出会い」を作り込もうとするからドラマは不自然でわざとらしいものになるんじゃないか?と思った。
このドラマの演技の話をしちゃうけど,「親しみを込めた笑み」という演技が,「親しみを込めた笑みを浮かべている演技」としか見えなくて,とても残念です。それをうまくできる役者はそうそういないだろうとは思うけど,それにしても笑い顔が不自然だなー。頑張って欲しいもんです。今はセリフに頼って「その笑顔だ」なんて言葉でごまかしてるけど。
ほかの感想でいうと,耳が聞こえないとか足が悪いとかいう障害をドラマで扱えるなら,「容姿が醜悪」みたいな障害も扱っていいんじゃないかと思った。……難しいかそれは。