第9ステージ*6

あー,明日,全部見てー。けど,事情があるので9時ぐらいから,普通に見ることになるのである。
明日の話はともかく,今日は第9ステージ。標高は高いし,途中で多少の高低差はあるけど,平坦といっていい最後のステージ。中盤の始め,前後半でいうと前半の終わり。
感慨深くもスプリンターたちの夏が一区切りついたのである。
こういうラストスプリントシーンは去年のツールにもあったと思う。
解説では色々言ってたけど,自分が記憶している限り,残り60キロで逃げとの差が10分だったはずだ。逃げていたのはEuskaltel-EuskadiのInigo LandaluzeとDomina VacanzeのFilippo Simeoni。逃げ出したのは40キロ過ぎ地点くらいだ。そして残り60キロ地点で差が10分。1分詰めるのに10キロというのが目安なので,ここから逃げを追うのは一仕事である。しかし,メイン集団はそれをやり始めてしまう。それも諦めずに。もちろん10キロで1分以上は詰める。2分近くを詰めるときもあった。しかしペースを逆算すると諦めるという考えが頭をよぎってもいい展開である。しかし,どこまでも追いかける。この辺の,追い上げの雰囲気と,どのチームの誰が追いを引っ張ったのかは脚注のライブレポートを見てください。残り60キロ前後から始まります。
そして,どこまでも逃げ続けていた二人は,ゴール手前,100メートルから25メートルで捕まってしまう! ああ。切ない! クイズとしては逃げの二人ではなくQuick Stepに賭けていたのだけど,やはり逃げた選手に栄光をあげたいものだ。だが,記録には残らない。見た人に記憶に残るのみである。逃げた選手のうち,Inigo Landaluzeがかろうじて10位に入って,この日は終わった。
素晴らしいレースだった。本当に素晴らしいレースだった。今年のツールも,連日,素晴らしいレースを見ることができて,俺は幸せだ。
ツールはまだ10ステージ以上残っている。