第5話「約 束 - promessa - 」

クラエスのエピソード。条件付けというものについてラバロがどのように考えているかを注目して見ると色々伏線が分かる。見て分かるとおり,ヘンリエッタとリコの採用が決まってからクラエスが採用されている(採用って言い方にも抵抗があるけど)ので,クラエスのほうが新人なのだと分かる。ヘンリエッタとリコが同時採用だったのだから,クラエスとトリエラも同時採用だと思うんだけど,トリエラはクラエスのルームメイトとしてしか描かれていない。原作でもトリエラの訓練についてのエピソードはまだ出てきてないから,ヘンリエッタたちとトリエラたちがどのように交流していって,どのように仲良くなっていったのかは謎のままである。どの段階でトリエラが(先輩であるヘンリエッタたちをさしおいて)委員長の立場になったのか興味があるんだけど。
条件付けについて,「ページ」という単位で数えている。条件付けがどのようなものかは明確にされていないけど,現実的に考えると量が多いものではないと思う。「担当官と公社の命令には絶対服従」「担当官を守れ」「自分の身を守れ」程度の条項ではないかと思う。殺人やモラルについてと,戦闘時の判断についての条件付けは行っていないと思う。複雑化してくると論理の矛盾点が多くなって使い物にならないだろう。戦闘時の判断ついては,訓練によって担当官が身につけさせるのだろう。で,このエピソードで「他の義体や公社の人間には攻撃するな」という条項が加えられたという感じ。前の条件付けをまっさらにしてから書き直しているようで,書き直されたことで記憶障害が出ています。戦闘訓練の記憶も消えるような気がするんだが,そこは平気なようです。