第6話「おとうさんの手」

ややチープ。じゃあお前は自分の父を殺さざるを得ないシーンでどのような演出をするのかと聞かれると,やっぱりこういうベタなシーンでお茶を濁すと思うけど,チープと受け止められそうな演出は避けるんじゃないかとも思う。どっちにしろ,そんな風に普通に泣いちゃいかんでしょ。
とはいえ,最初の翼手登場までの緊張感はとても好きだ。
(追記)しかし戦う運命にある人間が,それでも肉親を殺すというのは,本当はもっと人間の心に対して致命的な行為なんじゃないかと思った。そして,不意に寄生獣を思い出した。「もちろんこれは君のお母さんじゃない。けど,君がやっちゃいけない気がする」というシーンである。
肉親を殺してしまった人間にとって,人の命というのはとても軽いものに写るのではないだろうか?