4巻〜7巻
奴隷体質というものの存在を認めないわけにはいかないので,「対等」とか「自分で決めろ」とかいう主人公が,ご主人様として失格であり,奴隷にとっても不幸であるっていうのは,こういう単純な同棲ラブコメについての感想じゃないとは思うんだが,考えずにはいられないことである。
自主性を相手に求めるより,相手が下手な支配者を得るよりは自分がよき君主であろうと努力するほうがよいと思うのだが……。
奴隷体質とか犠牲者体質というのは,生物の長いサバイバル競争の中で生まれてきた体質なので,「弱い」とはまた別の観念である。この漫画のDearSたちにも,生き残る手段としての奴隷を感じる。
とはいえ,この漫画に出てくる色男は,命令をする者としても中途半端な二流を感じる。もっと,「暴君」のようなタイプが出てくれば,DearSはそちらに惹かれるのではないかと思う。
7巻のキスシーンはエッチでよかった。
- 作者: PEACH-PIT
- 出版社/メーカー: メディアワークス
- 発売日: 2003/09/27
- メディア: コミック
- クリック: 6回
- この商品を含むブログ (15件) を見る