第7話「雨がくる虹がたつ」

よかった。何よりよかったのが,「どこか別の土地に根を下ろしたらどうだ?」という台詞である。
血の濃い地元では生えることのできない人間というのもいるだろう。人間至る所に青山ありってことわざは,私の好きなことわざのひとつだけど,それを感じる話であった。
見たこともない美しいもの。そんな,遠くにあるものを追いかける人間と,自分にできることを見つけて根を下ろす人間の,生き方の話が背景に流れていて,じーんとした。