第19話「天辺の糸」

ほほう。
最後にナレーションで語られる部分が,人の人生の中では一番長い部分っていうのを意識しないと駄目ですね。こういう風に人を思い続ける話というのは最近だと少なくなってきたけど,これはこれで悪くないよな。見えない物をあると信じ続けるのは難しいというか,「見えないことをあると信じる」ことそのものには,正常も異常もないんだと思った。もちろん,何を信じるのかが問題であるなどというつもりもない。どちらもただの結果であり,人が何かを信じたい生き物であるかぎり,「信じる」という行為は続けられるということだ。
二人の間にできた子供の顔とかを見て物語を締めたかったな。