第13話「涼宮ハルヒの憂鬱V」

Aパートは涼宮ハルヒがなぜ宇宙人や未来人や超能力者を求めるようになったのかという話。これは一番最初にキョンがモノローグでサンタを信じていないが,宇宙人や未来人や超能力者はいてくれるといいなと言っていたことと重なる。
「もう帰っていいか」というセリフは原作にもあるものだけど,アニメで音声として聞くと,その重さが分かる。そりゃ憂鬱にもなるってもんである。
一方で,ちょっと不自然だなと思ったのが,踏切の電車。単線であんなにすぐ次の電車が来ることはありえない。それに,背中がついて来るなと言っているときに踏切の音のような余計な装飾は不要だと思う。リアリティの面からも,演出の面からも,二本目の電車はDVDではカットして欲しいところである。
Bパートは古泉の語り。涼宮ハルヒの憂鬱の一番のキモが理屈で語られる。ところでこの辺のあらすじはアニメがどんなにブレイクしてもネタバレ禁止だと思う。日常が非日常に身近な存在によってひっくり返る妙は,まさにSF的センス・オブ・ワンダーだ。いまのところそこをネタバレしているところを見かけたことはないので,安心している。
そして,エンディングクレジットでは,「涼宮ハルヒの憂鬱III」と違って,ハルヒが一人で小さくクレジットされる。