第14話「シーラの迷い」まで

3話まで、6話までと、自分の中の区切りで感想を書こうと思いつつ、結局こんなところまで来てやっと書く時間が取れました。
結論から言うとダメダメです。GONZO作品に見えるような、上っ面で表面的な人物描写が鼻について、見ていてどうしようもなく白けてしまいます。異世界を描くときは人間を描くのにもっと慎重にならないといけないのに。
アルスを人間界から来たことにした設定からして意味が分かりません。人物配置を見れば、魔女界の郊外で都会にさらされずに育った田舎娘という設定が一番よかったと思う。現代風の言葉遣いをやらせたかったのかな? そのくらい、田舎娘でもやっていいと思うんだけど。
こういう脚本の駄目な点を今まで私は指摘できなかったんだけど、今なら指摘できます。登場人物達の間の「空気」「雰囲気」が描けていないのです。「空気」というと「空気読めよ」の「空気」になってしまって、今だと流行語的な表現になってしまうんだけど、そうとしか言えません。おかげでそれぞれの人間が何をどう思っているのか、映像の中からまったく伝わってきません。物語の都合に合わせて怒ったり笑ったりしています。
うーん。期待していたんだけどなあ。