さんかれあ 11話まで

最終話までは見てないけどどうもこのアニメは駄目ですね。最初に覚えた違和感はDVDへの特典映像だけど。
「ヒロインはゾンビっ子」っていうキャッチコピーに騙されたのかもしれないけど、ヒロインがゾンビなだけで、吸血鬼やほかの異形ヒロインと同じ文法で作ると原作のよさを損なうのである。原作は予想外の展開を見せてるけど、ゾンビとして次第に理性をなくすことが決定していることがこの物語の特徴になっているので、その辺の描写を大事にしないと、原作にあった妙な緊張感がなくなって、その辺に転がっている萌えアニメと同じになってしまう。なんかそうなっちゃっているのが残念なのである。
そして初回特典映像が父の撮った成長記録ってところでドン引きである。それは礼弥が一番やって欲しくないことで、一番嫌だったことである。それをファンへの特典として付けてしまう無神経さ。それを欲しがるのはロリ絵が好きな奴であって、内容を知って礼弥がそれを嫌がっていることを知っているファンにとっては全然楽しめない代物である。
つまりスタッフは礼弥のことなんかちっとも好きじゃないし、彼女のことなんかまるで考えていないってことなのだ。
口先でなんといおうと、内容は原作への敬意や愛が(それどころか職業的な内容の理解さえ)欠けたアニメであった。