現代能楽集III「鵺/NUE」

やりたいことは分かるが面白いかどうかで言ったら全然面白くない。つまらないの一言。
演劇においてやっちゃいけないことのオンパレードで,見ていてさすがにおかしいことは分かる。そもそも宮沢章夫は日本でも優秀な劇作家の一人である。こんなことするはずがない。
後半になって,そういった演出方法の意図が分かるようになるんだけど,それでも駄目である。やっちゃいけないことは伊達にやっちゃいけないことではないので,どんなに言い訳されても観ている方が苦痛を耐えなくてはいけないことに変わりなく,眠りをこらえるのに必死だった。というか半分眠った。
能に対する興味は湧いたと思う。この演劇よりは面白いだろう。
http://www.setagaya-ac.or.jp/sept/jouhou/06-2-4-35.html