第8ステージ

cyclingnews.comの見出しがすべてを物語っています。
Not too terrible: Ivan Basso takes stage, maglia rosa on Maielletta
Savoldelli and Di Luca have a bad day at the office

コースは山頂ゴール。総合を狙う選手がライバルに差をつける最初の日です。第7ステージの最後に解説の市川さんが「このコースなら10人以上の逃げが出るでしょうね」と言っていたんだけど,予言通りの展開になりました。逃げは14人。この日の解説は永井孝樹さんで,彼が逃げから飛び出すLampreのBruseghinを「実力があり,アシストをしていなければ上位を狙える選手。まだ勝ちがない」といって応援していました。私もたまにはBruseghinに勝って欲しいなと思ったんだけど,展開から言ってリードがあと3分あっても足りなかったでしょう。
優勝はIvan Basso。絶好調でした。分からないけど,もしかしたら一度も腰を上げずに勝ったのかもしれません。
昨日も調子が悪かったDanilo Di Lucaは,しかし地元ということもあって粘りました。逆にちょっと絶望的なのがGilberto Simoni。総合で3分以上差がつきました。Damiano Cunegoも好きなんだけど(けど,今年はBassoを応援しています),彼も頑張りました。最後に突き離されたけど。あと,顔が渋いというか地味で個人的にお気に入りなJosé Rujanoも,昨日は調子よくなかったけど,ヒルクライマーとしての力を見せてくれたと思います。
展開としては地味というか,成績を見れば誰がどういう順番で先頭集団から落ちていったか分かるという感じで,特記することはありません。敢えてここで個人的に書きたいのは,平坦ステージでは集団の後ろをちょろちょろしているという47番Julio Alberto Perez Cuapio(Ceramica Panaria-Navigare)が,Savoldelliがメイン集団から落ちて,自分のペースで上がっているときに前から落ちてきたことです。「おー,Savoldelliより前にいたんだ」と,ちょっと感心してしまいました。その後,Savoldelliを置いてまた登ったようで,第8ステージの成績はRujanoについでの10位。これはいい成績ですよ。

明日は(放送は今日だけど)McEwenが狙っている最後のステージ。彼は第10ステージとか未出走なんだろうなあ,きっと。

追記(2006-05-16T01:47:46+09:00)

別にGilberto Simoni絶望じゃねーぞという意見が多く,ま,実際,言い過ぎました。彼が得意なのは山岳超級なんかの,「この坂は自転車を降りて登ってください」って坂だから,第3週まで分かりません。
あと,Pelotonが来る前にワゴンからピンクのシャツを売っている男たちが映されたんですけど,実況のSaschaさんが「オフィシャルTシャツを売っています」と言ったら,永井さんが「オフィシャルかどうかは分かりませんけどね」と応え,Saschaさんが驚いていました。俺も驚きです。
あと,スタート地点のCivitanova Marcheというところは靴が産業だそうで,町中に大小さまざまな女性向け靴工場があるそうです。
頂上の町の空撮風景がものすごく綺麗でした。ええ街だ。