ねじまきカギュー 1-2巻

ねじまきカギュー 1 (ヤングジャンプコミックス)

ねじまきカギュー 1 (ヤングジャンプコミックス)

ねじまきカギュー 2 (ヤングジャンプコミックス)

ねじまきカギュー 2 (ヤングジャンプコミックス)

なんだよこのマンガ。濃いよ。濃すぎるよ。2巻ですでに食中り気味ですよ。料理の味付けを原液のまま出してどうすんだ。少しは薄めろ。と、けなしているようにしか思えないだろうけど褒めてます。っていうか濃い。なんちゅう濃さだ。奥が深いな、マンガって奴は、ということまで考えてしまいますよ。

ラストエグザイル-銀翼のファム-

ニコニコの一挙放送で見ました。コメント付きで見るとどの辺が不評なのかもよく分かって面白い。解説の人がストーリー上で現在どういう状況なのかコメントしてくれるのもいいしね。
不評はだいたい後半に集中していて、まあ、結局のところ主人公のファムが不要すぎることに尽きますね。登場人物の動機や心理を描写するのが下手なのは GONZO は昔からなので、この作品が特に駄目だとも思いません。納得しているわけはなくて、ああやっぱりかとがっかりしているだけだけど。
大きなストーリーの流れはそんなに変でもないのに、ファムが二言目にはグランレースを主張するのでうんざりします。ニコ動のコメントもそれを受けてか「そんなことよりグランレースしようよ」という弾幕が発生してました。文脈も状況も読まずにグランレースのことばかりしゃべるファムを皮肉るコメントですね。
ファムについてはあちこちに不満が噴出してたけど、私個人が気になったのは二点ほど。何度も、何も分かってなかったと反省して涙を流すのに、同じことを繰り返す点が一つ。あんまりやるので感動どころか白けてしまい、「どうせそんな反省や後悔も口だけなんだろ?」って気分になるところ。これ、ファムがそういうキャラなんじゃなくて、実際には脚本家がファムの性格とか心情を考えずに、その場その場の空気でリアクションを書いているから、一人の人間の言動としてちぐはぐなものになるんだと思う。シナリオライターには注意して欲しい点である。
もう一つは何もしないところ。人のやることに文句をつけて、平和平和と叫ぶだけというのは、この手の戦史ものでは結局脇役にしかならない。こんな感じの出来の悪いシナリオっていままでも何度も見てきたんだけど、いまだに駆逐されないなー。これもその場その場で思い付きでセリフを書くからこんなことになるんだと思う。プロデューサーあたりが気づいて指摘すべきだと思うんだが。
ニコ動コメント付きなら楽しめるけど、ちょっと作品単体としては残念な出来だと言わざるをえない。

第10話「先輩と、僕らの。」

「あの夏で待ってる」公式ホームページ | 第10話
もう放送では最終回を迎えたみたいだけどこのくらいのタイムラグで視聴中。
いいですね、この作品。嫌になる部分がちゃんと排除されてるところに脚本の腕を感じます。具体的には主人公が受動的ではなくちゃんと能動的であること。遊びの回がなくて、毎回、登場人物の心情や人間関係が変化していくこと。
この回を見ながら、これは所有してもいいなあと思いました。限定版で7000円超、通常版でも6000円という馬鹿げた値段なのでさすがに買いませんが、いい作品だと思います。

かれんビー

つきひフェニックスの第1回も見たけど、区切りがついたので感想なんぞを。
物語シリーズを原作を読んでいるけど、化物語は原作よりアニメの方がよかった。傷物語は面白かった。偽物語はつまらなかった。
イマイチな偽物語をアニメにしたってイマイチにしかならんだろう。そう思っていたんだけど、化物語と同様に、アニメにすると面白いという結果になった。おそらく新房監督と西尾維新の相性がよかったんだろう。原作がアニメの脚本っぽく見えたんだろうなと思う。
化物語のファンサービスっていう雰囲気が原作から濃厚で、アニメでもそんな感じだけど、少なくとも本よりは楽しめる。
ちなみに原作から面白い傷物語は劇場に観に行くつもりである。

LAW&ORDER シーズン 18

一気に見たのでちょっと感想なんぞ。FOX の方でライトゥミー放送していてどっちか迷ったけど、こっちを見て正解でした。警察の捜査から逮捕、起訴、判決まで一気にやる一話完結ドラマ。シーズン19もLAも見てるけど、どれも面白いです。

JCエッチ

JCエッチ (セラフィンコミックス)

JCエッチ (セラフィンコミックス)

読んだのは去年のことで、感想を書くべきかどうか迷いに迷い、誤解や偏見を恐れずに自分の受けた衝撃を伝えたくてここに感想を書く。
エロマンガである。18禁である。しかもタイトルにもあるようにほとんどが中学生である。フィクションの世界でロリコンものといえば小学生だったりするからこれをロリコンものとカテゴリするのもどうかと思う(現実の世界では女子高生相手でも条例的には保護すべき子供でありロリコン扱いである)。まあ、ここでこの作品がロリコンものかどうかというジャンルについての検証は私は興味がないので置いておく(ロリコンものでは Japanese Preteen Suite という衝撃を受けた漫画があるんだけど、まあ、それはそれで気が向いたら書く)。
そもそもエロマンガなんで現実にはありえないファンタジーと妄想の世界なんだから、ドラマの恋愛やサスペンスの殺人事件と同じで、フィクションとして楽しめばよい。
なんかやたら熱弁してるけど、実際には私はもうフィクションに慣れてしまってて、そういう理論武装や説明も必要に迫られてからやるくらいで、ここでわざわざ書こうって気もない。
単に本文に入るまでのマクラである。助走みたいなもんだ。
エロい漫画で実用性も充分だった。何より冒頭の連作である HHH がすごかった。男が完全なセックスマシーンで異常性欲者(笑) 犯罪もののノンフィクションに出てくるような絶倫っぷりである。家庭教師先の三人の女の子を一気に食ってしまい、女の子は呆然としながらもその関係にハマるという展開。常に乱交状態でやってやってやりまくる。もうなんだかよく分からん。でもってそんな感じでみんな幸せに終わる。
あとがきで、エロマンガはどうしても一回二回やって、「もう一回(はあと)」とか「また明日ね(はあと)」で終わる展開になってしまう。その後の「もう一回」「また明日」が見たかったという制作意図を語ってる。確かにそうなんだろうなと思う。まあ、この物語の更なるその後のやりまくりも見たかった気もするけど(笑)
で、何が衝撃だったかというと、その明るさである。エロマンガで明るいエッチなど珍しくもないけど、このマンガも実に明るい。フィクションと分かっていても「いいのか? そんなんで?」と心配になるくらい楽しんでる。しかも男の方はとめはねっの大江くんがモデルってことだけど、ヘタレでも鬼畜でもない(鬼畜なんだけど)この男が何を考えているのかさっぱり分からない。「そんな主人公で大丈夫か?」とか思ってしまう。
「何を考えてるのか分からない」。こんな登場人物のこんな物語でも読ませる話を作れてしまうんだなあと、この世界の広さを再認識した次第である。

追記(2012-02-27T01:15:36+09:00)

読み直すと、そういうことじゃないよなと思った。明るさが衝撃なんじゃなくて、この漫画が妙に「怖い」ところが衝撃だったんだと気づいた。結果として合意のセックスが成立しているけど、この話の中のそれが本当に合意のセックスなのかっていうとかなり疑問である。この HHH という漫画の先生は、ま、ちょっと普通じゃないというか、かなり積極的に異常性が表に出てて、非常に怖い。この怖さがこの漫画のキモというか、底に流れてる不安定な気持ちと表面的なエロの部分のギャップとして意識させられて、そこが衝撃的なのである。エロマンガなんだけど、どこかホラー的というか。

シクロクロスワールドカップ & 世界選手権 2012

日本で放送されるのは初めてということで興味深く見れました。競技としてはしってたけど、オフロードをロードバイクで1時間ガツガツ走るというのは実際に見てみると想像以上にしんどそうです。1時間休みなしのフルスロットルだからねえ。自転車もジャージも泥だらけになったりして、自転車マゾの中でも指折りのマゾがやる競技ですな、これは。ちょっと楽しそうだけど、とんでもなくしんどそうで、そのしんどさを楽しそうだと思える人じゃないとこれはちょっと。
そしてその中でもベルギー人は自転車を何か別のものと間違えてるんじゃないのってくらいすごい。とりあえず自転車でどこでも走ってやろう。それを競技にしてやろうって気合いがほかの人とは段違いだ。